四国ドックの進水式を見学した子供からこんな質問がきました。
昔の人がピラミッドやお城を築くとき大きな石を運んでいたように、船は船台と呼ばれる少し傾いた滑り台の上を滑らせて移動させます。
船台の上に無数のローラーを並べて、丸太と同じ働きをさせ船を傷めないように、船底とローラーの間に滑走台という木製の台を並べて、船と一緒に滑らせ
ます。
船が完成したら、船底と滑走台の間に木材をつめて船体を支える準備をし、その後盤木を大きなハンマーでたたいて外していくと、船の重量がだんだん
滑走台に移していきます。
船が勝手に滑り落ちないように、ストッパーをかけています。
ストッパーは安全のために2重・3重に設置し、進水式の最後まで残っているのがトリガーと呼ばれる装置です。
進水式のとき、支綱(しこう)と呼ばれるロープを切断すると、このトリガーが解除されて船が進水します。